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父が激怒した話

私が高校生の頃です。

夜中、大きな音がして目が覚めました。

1階の様子をみると、父が母の帰りが遅いことに怒り、ドアチェーンをかけ、母が力ずくでガンガン開けようとしています。ついにはチェーンを引きちぎって中に入りました。

母はかなり細身なのですが、火事場のバカ力発揮です。


入ってからは激しく怒りをぶつける父。

どうやら父が風邪で発熱しているのに出掛け、母が父の不調に全く構わず午前様になったようで。


朝、母が出かけると言い、父は「いいよ」と言ったものの、本当は側にいて欲しかったようです。


父は勢い余ってコップを投げ、母の額に当たり、少々出血。父が母に手をあげるところは見たことが無かったのですが、私は驚いて固まっていました。


父は酔った勢いもあり、溜まっていた不満をぶつけ続け、最後に「やっぱり俺は(外で働く女性ではなく)家にいる女がいい。」と一言放って寝てしまいました。


私は静観していましたが、最後の一言だけは参ったなと。結婚するときから医師だったし、母の開業の話持って来たの父だし。


(次回に続きます)


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父が泣いていた話

父が50代半ばくらいだったと思います。

私が夜中にトイレに起きるとリビングで起きている父。

泥酔して真っ赤な顔をして足元ふらついて号泣しています。

「お父さんの友達がみんな死んじゃう...

泣きながらすがりついてくるのです。

私はそんな父が可哀想であり、何だか怖くもあり、どうしていいか分からず立ち尽くすばかりでした。

この頃、父の友人の突然死が続き、別離の悲しみ・老いへの不安などが大きく襲いかかり喪失感でいっぱいだったのでしょう。

父は少々うつ気味になり、母はそんな父に「最近おかしい。」とただ口にするばかり。本人にも直接言っていたような記憶があります。

悲しみを分かち合ったり、父に優しくすることは出来なかったのかと未だに理解し難いものがあります。


先ほど、山田太一さんの訃報を知りました。今年は訃報が多い気がしますが、自分が歳を取ったということですね。昔は知らない方やあまり興味がない方の訃報ばかりだったから、印象が薄かったのでしょう。

山田太一さんの思い出は父が大好きだった鶴田浩二さんの『男たちの旅路』

小学生の頃だったので内容あまり覚えていませんが、いつかまた観たいと思っていました。

今年の再放送は見逃してしまいましたが、追悼特集に期待します。


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