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歩きたいKさんの話 その4

Kさんは大人しく忍耐強い方でした。

いつも他の利用者さんとの会話に加わってましたが、Kさんが日頃ご主人に協力してもらってる話になると、周りが非難めいた発言をするのが気になりました。


別に自慢げに話していた訳でも極端に愚痴っぽく話していた訳でもありません。

Kさんは周りに聞かれたことに素直に答えていただけです。

そして話の流れで普段ご主人には面と向かって言えない愚痴をついついこぼすと周りから非難ごうごう。


女性利用者の多くはご主人に先立たれて独身生活を送られていたので、やっかみがあったような気がします。


Kさんのご主人は若い頃から家事をこなしてはいなかったようで至らぬところが結構あったようなのです。ご高齢ですし、介護のプロではないので、車椅子を押すのも上手くはない。

もちろんご主人に感謝はしているけれど、やる事が雑だったりするのは気になります。出来栄えに納得いかない時は当然あります。


それなのに「そんなに手伝ってもらっているのに文句言ったらバチがあたる」とか「ご主人亡くなったら一人で生活出来ないのだから、施設行くしかないんだよ。」とか好き勝手なことを言って攻撃します。

利用者さん達だけでなく所長も、というか、所長が率先して煽っていたことも。


所長は叱咤激励のつもりだったり、いわゆる「いじり」のつもりだったようですが、Kさんがデイで頑張る気持ちに繋がったようには思えませんでした。


(続く)


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meganesaru707

バカの最大の特徴はバカであることに気づかない程バカであることです。ですからJobトレーニングは必要だと思います。ある時近所のクリニックの先生とリハビリのことで言い争いになりました。最後に、この先生「メガネさん握手しましょう」と、何と稚拙な借り物手法と思いましたが、改めて考えるとこの先生エライ!トレーニングにしろ自分で勉強したにせよコミュニケーションの手法を学び実践した。
by meganesaru707 (2024-01-23 16:18) 

パンダ星人

メガネサルさん、
一歩踏み出す時、何かをスタートするときに色々と深く考えない人の瞬発力が役立つことはありますね。ただ、継続して行く段階では、バカでも天才でも学んで実践を続けないとまともな仕事はできっこないです。嫌なら仕事辞めた方がいいと思います。

握手を求めてこられた先生は、学んだ知識の中から選んだ行動だったかも知れないし、咄嗟に出た行動かも知れません。私もその先生のように真摯に相手と向き合えるよう、修行を続けます。
by パンダ星人 (2024-01-23 19:30) 

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