歩きたいKさんの話 その3
仕事に慣れて来て、車でKさんの送迎をすることが増え、二人で話す時間が増えるようになりました。百貨店で働いていらした話やプライベートの話を色々と聞かせてくださいました。
Kさんは昔、フラ(ダンス)を習っていらして、私もほんのちょっとだけ習っていた時期があり、少しですが話し相手になれました。
ある時、帰りの車で他の利用者さんをお送りしたあと、Kさんだけになり、ふと思いついて、スマホでハワイアンの音楽を流しました。今は無料で「フラミュージック」などのタイトルが付けられたプレイリストがすぐ見つかります。良い時代です。
Kさんは「この曲好きだったの。」とか、「この曲、発表会で踊ったの!」などなどかなり嬉しそうな様子。
ご自宅に着くとご主人に「今、フラダンスの曲をかけてもらったの!!」と大喜び。
駆け出すことは出来ませんが、駆け出しそうなほど、嬉しそうでした。
あまり1人の利用者さんをえこひいきするようなことはよろしくないのですが、嫌々ながら頑張って通ってくださっているKさんに少しでも通う理由を見つけてもらおうと、あまり目立たないよう気をつけながら接し方を工夫しようと模索するようになりました。
心を開いてもらう為には、まずは相手を理解して仲良くならなくては、です。
(続く...このシリーズ、長くなりそうです。)
2024-01-20 14:06
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コメント(2)
そうなんです。まず聞いて理解するのが第一歩なのに、自分のことしかしゃべらない人がいる。特に先生と呼ばれる若いセラピストに顕著です。コミュニケーションが必要な職種なのに学生時代の部活話を老人相手にペラペラ一方的にしゃべるだけ。横で聞いていて、こりゃーダメだとハラハラしました。
やはり、教えることが必要だと思いました。
by meganesaru707 (2024-01-21 21:48)
メガネサルさん、
私も最近若手セラピスト(理学療法士で病院勤務中)と話す機会があったのですが、コミュニケーション能力に疑問を感じてしまいまして。相手を置き去りにして自分本位で話をして、「自分はちゃんと世間話できます。コミュニケーション取る努力してます。」という態度なんですよね。
メガネサルさんも気にされているということは、やはり現場で問題は起きているのですね。誰かが教えて成長するタイプとそれでもダメなタイプがいると思いますが、周りも諦めず粘っていきたいところです。
by パンダ星人 (2024-01-22 10:27)