父が泣いていた話
父が50代半ばくらいだったと思います。
私が夜中にトイレに起きるとリビングで起きている父。
泥酔して真っ赤な顔をして足元ふらついて号泣しています。
「お父さんの友達がみんな死んじゃう...」
泣きながらすがりついてくるのです。
私はそんな父が可哀想であり、何だか怖くもあり、どうしていいか分からず立ち尽くすばかりでした。
この頃、父の友人の突然死が続き、別離の悲しみ・老いへの不安などが大きく襲いかかり喪失感でいっぱいだったのでしょう。
父は少々うつ気味になり、母はそんな父に「最近おかしい。」とただ口にするばかり。本人にも直接言っていたような記憶があります。
悲しみを分かち合ったり、父に優しくすることは出来なかったのかと未だに理解し難いものがあります。
先ほど、山田太一さんの訃報を知りました。今年は訃報が多い気がしますが、自分が歳を取ったということですね。昔は知らない方やあまり興味がない方の訃報ばかりだったから、印象が薄かったのでしょう。
山田太一さんの思い出は父が大好きだった鶴田浩二さんの『男たちの旅路』
小学生の頃だったので内容あまり覚えていませんが、いつかまた観たいと思っていました。
今年の再放送は見逃してしまいましたが、追悼特集に期待します。
2023-12-01 11:03
nice!(1)
コメント(2)
50~60代の男性は精神的に不安定で難しい。男にも更年期障害があるんじゃないか?と思っていました。
山田太一さん、お亡くなりになりましたか!
私は「ふぞろいの林檎たち」が好きでした。学校の勉強にうまく対応できずに学歴社会の外にはじき出された男の子たちをハラハラドキドキしながら毎週見ていました。わが青春と重なります。
by meganesaru707 (2023-12-01 13:14)
メガネサルさん、
やはり難しいのですね。父も男性更年期だったのかもしれません。
「男は、簡単に泣くんじゃない!」と言われて育った世代は50?60歳代のしんどさをどうすれば良かったのか?は父の置き土産としてもう少し考えてみます。
ふぞろいの林檎たち、お好きでしたか?
私は少ししか観てないのですが、悩んで足掻いてリアリティのあるドラマでしたよね。
改めて通して観たいと思っております。
by 星民 (2023-12-01 19:45)